紙芝居    日々のあれこれ 
     子ども会 
    
 
演 目  大型紙芝居
「けちんぼ 黒べぇ」」

80㎝×90㎝に書きまた。
文章は省略してあります。

 絵・脚本: 寒香香代
校正:知軒&知龍 
原作:クリスマスキャロル

声優:        
✤ 浄光寺サラの会   
✤ 山鹿こどもあーとらぼ

①昔 黒兵衛という とってもケチンボで意地悪な
おじいさんが いました。
 
②明日からお盆です。
黒兵衛は番頭の六助を
今日もこき使っています。

③さて、その日の夜のこと
・・・・。ギャー!!

 
④ な・なんと。友だちの
直七が幽霊で現れました。
「黒兵衛さん!あなたを
助けに来ました。 
三人の仏さまのことを
よーく聞くのですよ~」
 
⑤ 気が付くと仏様が立っておられました。
「私は釈迦如来という
過去の仏である。
今からお前の小さかった
頃を見せてあげよう」

 
⑥ お釈迦さまは、驚いて
口をポカ~ンとあけている
黒兵衛の手をとって、光の
中へ入っていかれました。

 
⑦ 光の輪を出ると、そこは黒兵衛が小さい頃住んでいた家でした。
「懐かしいな~」「あっ、お母さんだ!お美代も権太もいる」お寺のお坊さまのお経の声が聞こえてきました。
 
⑧ 気がつくと家に帰って寝ていました。
すると、又仏さまが立っておられました。
「私は地蔵菩薩という現在の仏である。今から、お前のよく知っている家に連れて行こう」
 
⑨ そこは、番頭 六助の家でした。
「小太郎の具合はどうだい?」「それがねー、おまえさん。薬を買うお金が無いのだよ」 「何と!病気の子どもがいたとは・・。知らなかった。」
 
⑩ 気がつくと家に帰って寝ていました。すると又、仏さまが立っておられました。「私は弥勒菩薩という未来の仏である。今から、お前の未来を見せてやろう」
 
⑪ 近所の人たちが話しています。「黒兵衛さん、泥棒に全財産取られちまって、心臓が止またんだってよ」「へえ、あんな血も涙もない男、可哀そうでも何でもないよ!」
 
⑫ ハッと気がつくと、弥勒菩薩も全て消えていました。黒兵衛は、また眠ってしまいました。


 
⑬ 「ワシはなんと冷たい人間だったのか。よーし、今からうまれかわるぞー」
血も涙も無い男と呼ばれた黒兵衛は、仏の黒兵衛と呼ばれ、幸せに暮しました。


チャールズ・デイッケンズ原作
『クリスマスキャロル』より
 
  

 住職の歌とギターに
 合わせて
 約10人で上演します。
 2m×1mの画面です。
 すっごく綺麗ですよ!

影絵劇

 「旅ゆく親鸞」

 下絵: 寒香香代
 制作&出演:
 浄光寺仏教若婦人
 「サラの会」
  音楽: 寒香知軒 
 

   マーだ だよ!


 

  ♬ 旅行く 親鸞 ♪


        ③
 しろい小径が ありました
 ひとり旅路を 急ぐのは
 親鸞さまで ありました
 遠い旅ゆく 人でした
  
    ④
 暗い夜道で ありました
 ひかりかかげて 進むのは
 しんらんさまで ありました
 あたりを照らす 人でした
  

 吹雪の道で ありました
 西へ西へと かえるのは
 しんらんさまで ありました
 くろい衣の 人でした
   ⑥
 けわしい坂で ありました
 わきめもふらず 登るのは
 しんらんさまで ありました
 超えては越えて 往きました
  
    ⑦
 ♬♪ 間 奏 ♫ ♩


  
      ⑧
 長い旅路の 果てでした
 南無阿弥陀仏と 目をとじた
 しんらんさまで ありました
 夕陽のような 人でした
 
   ⑨
   おしまい


  

演 目  大型紙芝居
「花のき村と盗人たち」

80㎝×90㎝に書きまた。
文章は省略してあります。

 

絵・脚本: 寒香香代
絵のお手伝い:菅径子
声優:末田家キッズ
原文:新美南吉 

 

     ①
 「優しい村人」と
 「お人好しの盗人」の
 お話しです。
 始まり! 始まり!

  
      ②
 平和でのんびりした
 「花の木村」に、5人の盗人
 がやってきました。
 村はずれで4人の子分に
 親分が言いました。
 「村に行って様子を
 見て来い」 「おまえら盗人
 になりたてだから、へまを
 しないような!」
  
    ③
 盗人の親分は、お地蔵
 さまのそばに寝ころんで言い
 ました。
 「わしも昨日までは、一人
 ぼっちの盗人だったが、
 子分を持つのも いいもんだ
 わい」
 「子分が 村に仕事に行った
 間、こうやって、寝て待てば
 いいわけだ。クックック」
  
    ④
 『元 釜師の釜右ヱ門』
 『元 錠前屋の海老之丞』
 『元 角兵ヱ獅子の角兵ヱ』
 『元 大工の鉋太郎』たちが、
 帰って来ましたが、皆 役に
 立たないので、親分に𠮟ら
 れて又 村に帰って行き
 ました。
 
    ⑤
 「盗人だー!」「まてーぇ!」
 盗人ごっこをしている子ども
 たちが、走って行きました。
 気が付くと、親分の後ろに
 子牛を引いた 品のいい
 可愛らしい男の子が、
 立っていました。
 「おじさん!この牛持って
 てね」
  
    ⑥
 男の子は、親分に子牛を
 預けて、どこかに行ってしま
 いました。「イッヒッヒ!子分
 たちに、もう 子牛を盗んだと
 言えるぞ」「ワッハッハ・・」
 親分は生まれて初めて、
 人から信用してもらった
 のでした。
 なぜか、涙がでてきました。
 

 やがて夕方になりました。
 親分はあの男の子に子牛を
 返そうと、待ちました。
 親分の目から、まだ 涙が溢
 れています。
 子牛はお腹がすいたのか、
 親分に体をすり寄せます。


      ⑧
 「親分、ただいまー」
 「おや!さすが親分だ、
 おいらたちが村に行って
 いる間に、もう一仕事した
 んですかい?」
 いや、子どもが取りに来ない
 ので困っているんだ。
 お前たち、探してくれ
 ないか?」
 「ええっ子牛を返すんで
 すかい?」
  
      ⑨
 5人の盗人は、子牛を引いて
 村中で、男の子を捜しました。
 「親分!もう これだけ捜して
 見つからないんじゃ、手だてが
 ありませんぜ」
 「仕方ない、役所に行こう」
 「ええっ!盗人が役所に
 行くんですかィ?」

 
     ⑩
 役人の所にやってきました。
 「子牛を預かって、その子
 供を見失って、困っており
 ます。」「子牛は預かってお
 きましょう」「さぁ、お疲れで
 しょうから、どうぞ、どうぞ」
 「ちょうど月を見ながら、一
 杯やろうとしていた所です」
 「縁側の方へどうぞどうぞ」
 お酒をご馳走になって、愉快
 に笑ったり話したりしました。
「すっかりご馳走になりました。
 お前たちもお礼を言いなさい」
「ありがとうございました」
  
    ⑪
 村はずれまで来ました。
 すると親分は「忘れ物をした」
 と言って、又 役所に引き返
 しました。
 「実は、わしらは盗人です。
 しかし、この四人は今日盗人
 になったばっかりで、何も悪
 いことはしていません。
 この弟子たちだけは許して
 下さい」とたのみました。
 役人は「よしよし、わしにま
 かせなさい」と言ってくれま
 した。
  
    ⑫
 こうして5人の盗人は、改心
 したのですが、あの子供は
 いったい誰だったのでしょう。
 結局、村のお地蔵様だろう
 ということに決まりました。
 お地蔵様が草履をはいて
 歩いたというのは、不思議な
 事ですが、昔の事だし、この
 くらいの不思議はあっても
 いいと思われます。
 もし、これが本当だったら、
 「花の木村」の人々が、
 いい人たちだったので、お地
 蔵様が救って下さったのです。
     おしまい
  
          演 目
        「じゅげむ」
  文章は省略してあります。 80㎝×90㎝に書きまた。
  原文: 「古典落語」より
  絵・脚本: 寒香香代
上演: 浄光寺「声優グループ」
  
    ①
  えぇ~、お笑いを一席
  
    ➁
 「わが子ながら、
  可愛いな~!」
 「お前さん!名前付けて
 おくれ よ。」
 「住職に聞いてくらぁ」
 
    ③
 「ご住職!長生きする、
 ありがたーい名前を教えて
 ください。」
  
     ④
 昔から、鶴は千年、亀は
 万年と申しますぞ。
  
     ⑤
 無量寿経の中に五劫の
 擦り切れとありましてな・・
  
    ⑥
 海砂利水魚、水行末
 ・雲行末・風来末といって、
 大宇宙のような・・・・・。
  
       ⑦
 生きていく上で一番大事なも
 のは、食う寝る処に住む処。
 めでたい藪裏柑子藪柑子
 
     ⑧
 中国にパイポという国が
 あって、シューリンガンと
 グーリンダイの子どもが、
 ポンポコピーのポンポコナ
  ーで・・・
  
     ⑨
 「長久命の長助はどうだい?」
  「今までのを全部書いてくだ
 さい!」 「えっ、全部?」
  
   ⑩
 「ご住職!この前の名前、
 全部付けました。」
 「えぇ??」
 
     ⑪
 近所では、みんな集まって、
 名前の練習です・・・。
  
    ⑫
 腕白盛りのじゅげむ・・
 ・・君が、近所のマー坊を
 泣かせて 。
 「ちょいとお前さん、うちの
 じゅげむ・・・・、が・・・」
  
    ⑬
 「寺小屋行こぅ!」
「待ってね、今呼んでくるから、
 じゅげむじゅげむ・・・・。」
「おばちゃーん!先に行くよ」
 
    ⑭
 「大変だー!寿限無君が
 井戸に落っこちたー!」
「えぇっ、うちのじゅげむじゅ
 ・・・・。」 「馬鹿だね、
 こんな時は、寿限無でいい
 んだよ!」
  
     ⑮
 「おい、寿限無。書き取り
 どうだった?」
 「 ダメ、名前を書くだけで
 半分済んじゃった。」
 「へぇ、名前が長いのも
 大変だねー。」